ネットに限らず自分でビジネスに直接関わる仕事をされてた場合、
「ベネフィット」という言葉を頻繁に耳にされているのではないでしょうか?
何となく意味を解ってる人が多いと思いますが、
マーケティングにおける「ベネフィット」の本当の意味を理解している方は、
少ないのではないかと思います。
よく「ベネフィット」と勘違いされる言葉に「メリット」がありますが、
「ベネフィット」と「メリット」の違いについて、
明確に答えられる方は少ないと思います。
「ベネフィット」について誤った捉え方をしていた場合、
マーケティングを行う際に戦略ミスに繋がってしまう恐れもあります。
という事で今回は正しい「ベネフィット」の意味やメリットとの違い
更にマーケティングにおいて「ベネフィット」の重要性について解説します。
今から解説する内容を理解していただく事で、「ベネフィット」を正しく理解し、
ビジネスにおけるマーケティングで結果が出せるようになる事でしょう。
という事で始めていきます。
ベネフィットとは?
ベネフィット(Benefit)とは、
日本語に訳すと「利益」「恩恵」「便益」といった意味になります。
ベネフィット(Benefit)とを語る時に有名なのが「ドリルを売るより穴を売れ」です。
この言葉は本当に良く使われています。
これは人がドリルを購入する理由は、ドリルそのものに興味があるわけではなく、
ドリルによって開ける事ができる「穴」に関心があるわけです。
この場合のドリルは目的を得る為の手段であって、
真の目的は「穴」を開ける事になります。
つまりこの例でマーケティングにおけるベネフィットは「穴」になるわけです。
このようにユーザーは、物に興味を持つのではなく
それを手にした先にある利益や未来を見て購入するか非かを決めます。
ユーザーは求める将来を得る事ができると思った時に、
購入といった行動に出るのですね。
なので商品の販促を行う場合には、商品説明はほどほどにして、
その商品を得る事でのベネフィットについて注力してアピールするのが良いでしょう。
それが結果的に多くの商品やサービスをユーザーが申し込んでくれる事になります。
では、もう少しベネフィットの例を次に紹介したいと思います。
ベネフィット(Benefit)の例
●ベネフィット(Benefit)の例
商品 | ベネフィット |
デザインが良いスマホケース | ・友人に自慢できる ・お洒落に見られる |
高画質な高級カメラ | ・同僚に自慢できる ・家族との思い出が鮮明に残せる |
高級スポーツカー | ・異性から注目されたい ・金持ちに見られたい ・とにかく目立ちたい |
良質のプロティーン | ・マッチョになりたい ・健康でいたい |
ロレックス | ・自分に自信が持てる ・注目されたい |
高級マンション | ・ステータスを満喫したい ・成功者に見られたい |
どんなジャンルであっても商品やサービスは数多くあります。
その中で競合他社が訴求している商品やサービスに対し差別化を図る事で、
自分が訴求しているものを多く販売する事に役に立つのが「ベネフィット」です。
ベネフィットを上手くアピールポイントにして訴求する事で、
競合他者に勝り多くの成約を取れるようになる事でしょう。
ベネフィットとメリットの違う点
ベネフィットとメリットを同じに捉えてしまう方がいるほど、
この2つは勘違いしやすい言葉のようです。
メリットの方が意味が浅いというか単純明快で
ズバリ商品やサービスそのものの特徴や強みの事を意味します。
それに対しベネフィットは商品やサービスの特徴や強みではなく、
商品やサービスを手に入れる事によって得られる未来や利益の事を意味します。
例えば車を例に挙げると
●メリット
車の持つパワーやコストパフォーマンス
●ベネフィット
車を所有する事で、家族みんなで旅行ができる
楽しい思い出作りができる
商品を訴求する際にメリットを伝える事も重要な事ですが、
ユーザーにとっては、メリットより手に入れられる未来や利益が重要になります。
なのでマーケティングにおいてベネフィットが、
成果を出す為にはポイントとなる訳ですね。
マーケティングにおけるベネフィットの重要性
ユーザーが商品やサービスの申し込みをする事を考えたとき、
ユーザーのベネフィットを的確にして訴求する事が、
マーケティングにおいて重要な事になります。
ユーザーが本当に欲しがっているものを理解する事で、
ベネフィットは明確になる事でしょう。
ベネフィットを設定するポイントについて
ベネフィットを設定するポイントは、
・ユーザー層の疑問・悩み・問題を抽出する
・ユーザー像から共感を得る文章を構成する
・ベネフィットを提示する
では、それぞれについてみていきましょう。
ユーザー像の疑問・悩み・問題を抽出する
ユーザーが何かしらの商品やサービスに申し込む理由は、
悩みや問題を解決したい場合が多くあります。
ゆえにベネフィットを設定する際に、まず重要な事が「ターゲット像」の選定。
また「ターゲット像は」出来る限り明確化する事が重要になりますので、
➀どんなユーザーが
②どんなな理由により
③どんな悩みや疑問を持っているのか
このターゲット像を可能な限り明確にする事が「肝」となります。
またターゲット像を明確にする理論として、
ペルソナ設定を活用されると、更に良いでしょう。
ユーザー像から共感を得る文章を構成する
ターゲット像が明確化できたら次は、そのユーザー像に対し、
共感を得る事ができる内容の文章を構成していきます。
共感を得る事でユーザーからの信頼も上がり話を先に進めやすくなります。
共感を得る具体的な方法としては、
そのユーザー像と過去に同じ悩みを抱えていた事があった事などを伝えます。
同じ悩みのある者同士という事で、共感が生まれます。
これはマーケティングにおける常套手段とも言えるでしょう。
またユーザー像から共感を得る文章を構成するには、
「新PASONAの法則」を活用すれば更に強力なメッセージを伝える事が可能になります。
「新PASONAの法則」は机上の空論ではなく実践を通して生まれた理論であり、
世界的にも著名な経営コンサルタントなどの多くが推奨しているマーケティング手法です。
「新PASONAの法則」について分かり易く詳細にまとめた記事がありますので、
以下より是非とも読んでみてください。
ベネフィットを提示する
ターゲット像を明確化する事ができてユーザーの共感を得る事ができたら、
次でベネフィットを提示するようにします。
ベネフィットは、「ユーザーが、商品やサービスを手にした先の利益(未来)」です。
つまり文頭でも言いましたとおり
「ドリルを売るより穴を売れ」という事です。
ベネフィットを提示する際には、そのベネフィットがユーザー目線で見た際に、
ユーザーが求めているものの的を、本当に得ているか確認するようにしてください。